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殺人死者数は減少傾向=昨年同期比で3%減る=治安対策の強化により

2022年12月7日

殺人事件の現場に駆けつけた市警の車両(Polícia Civil/divulgação)
殺人事件の現場に駆けつけた市警の車両(Polícia Civil/divulgação)

 サンパウロ総合大学暴力研究センターや伯国治安フォーラムの暴力モニターによると、殺人事件の死者は今年も減少傾向にあり、1日の死者の平均は111人に減ったと2日付現地サイトが報じた。
 1~9月の死者3万187人は3万1252人だった昨年同期比で3%少ない。昨年の死者は前年比で7%減の4万1100人で、2007年の統計開始以来最少だった。
 この数字は通常の殺人事件と女性殺人、強盗殺人、傷害致死を含んでいる。1~9月の死者が最も減ったのはアマパー州の34%減で、最も増えたのはロンドニア州の29%増だ。アマパー州では昨年、犯罪組織のリーダーの息子が殺された後に集団殺人が多発。死者が前年比で19%増えていた。ロンドニアは1~3月の43%増が29%増に変わったから、増加速度が落ちた。死者が増えた連邦自治体は1~9月が11、第3四半期は17で、減少ペースはやや減速気味だ。
 今年の死者減少は、麻薬市場の動向の変化や犯罪者に対する連邦政府や連邦自治体政府の統制と影響力強化、犯罪組織間の紛争の緩和、治安や社会政策、若者の数の減少などによるものだという。
 月別の死者数は1月3426人(21年は3974人)、2月3301人(3346人)、3月3577人(3531人)4月3580人(3600人)、5月3442人(3588人)、6月2996人(3246人)、7月3420人(3135人)、8月3152人(3430人)、9月3293人(3402人)だ。
 地域別減少率は、バイア州で11%減、セアラー州で8%減のように、前年比の死者が733人減った北東部の約5%が最大だ。ただ、ピアウイとアラゴアス、ペルナンブコの3州では9%と7%、2%増えている。
 7~9月にミナス州とサンパウロ州で3%と11%の死者増を見た南東部は7399人が死亡。昨年同期比で4%減となった。国境付近で抗争が続くマット・グロッソ州やマット・グロッソ・ド・スル州で13%と5%の増加を見た中西部は、2164人が2150人に微減。北部も4044人が3907人に3%減った。ただし、リオ・グランデ・ド・スル州とパラナ州で2%と6%増えた南部は、死者が3220人から3306人に増えている。


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