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ブラジル鳥取県人会=創立70周年、友好の森10周年祝う=「70年で最も重視したのは交流」

2022年12月23日

末永正会長
末永正会長

 ブラジル鳥取県人会(末永正会長)は11月20日、サンパウロ市の鳥取交流センターにて、県人会創立70周年記念式典及びサンパウロ・鳥取友好の森10周年記録誌公開式を行った。式典には会員ら約200人が参加。コロナ禍の影響により来伯出来なかった平井伸治鳥取県知事、内田博長県議会議長らからは祝辞ビデオメッセージが寄せられた。

 式典では、日伯両国歌の斉唱後、県人会の発展に尽力した先亡者やコロナウイルスによる犠牲者へ1分間の黙とうが捧げられた。
 式典には谷口ジョゼブラジル日本都道府県人会連合会副会長や、各県人会会長、戸佐裕美副領事(桑名良輔在サンパウロ総領事代理)らが出席した。
 挨拶に立った末永会長は、1952年に鳥取市で起きた鳥取大火被害への支援金集めがきっかけとなって、県人会が設立された歴史を振り返り、「私たちがこの70年で最も重視してきたものは交流です。これまで築いた鳥取県との関係を誇りに思う」と語った。
 これまで鳥取県人会は180人の若手県系人を留学生や研修生として母県へ送ってきた。隔年で実施される中堅リーダー交流事業では、相互に人の受け入れを行っている。

平井伸治知事によるビデオメッセージ
平井伸治知事によるビデオメッセージ

 平井知事はポルトガル語で県人会創立70周年を祝う言葉を述べた後、「これを機会になお一層のご発展と皆様の今後ますますのご活躍、ご家族やご友人と楽しい時間をお過ごしになられることをお祈りしております」と語った。
 内田議長は「鳥取に対する思いが今日までしっかりと受け継がれ、70年の長きに亘り、活発な県人会活動を維持されてたことに心からの感謝と敬意を示したいと思います」と語った。
 サンパウロ・鳥取友好の森10周年記録誌の公開式では、山添源二鳥取県人会前会長がサンパウロ・鳥取友好の森プロジェクトの趣旨と記録誌の内容を紹介した。
 サンパウロ・鳥取友好の森プロジェクトは、マタ・アトランチカ(ブラジル大西洋岸森林)の代表的な樹木318本を鳥取県と県人会がサンパウロ州環境局森林院森林公園内に植樹、生育し、サンパウロ州政府に贈呈する計画。
 公開式に出席したサンパウロ州環境局環境研究所のテクノロジー・イノベーション部エメルソン・シルヴァ部長は「鳥取県人会及び鳥取県とサンパウロの友好関係を誇らしく思う」と述べ、友好の森の重要性とこれまで環境局が行ってきた活動の紹介を行った。
 式典閉幕時には、鳥取県人会コーラス団が県歌「わきあがる力」を斉唱した。式典後は歓談の場が設けられ、参加者らは振舞われた日本食を楽しみながら、鳥取県人会日本語学校の生徒らによる作文の音読や鳥取しゃんしゃん傘踊りによる舞踊の披露を鑑賞し、親交を深めた。
 式典の様子はブラジル鳥取県人会Youtubeチャンネル(https://www.youtube.com/@tottoribrasilvideos)から視聴可能。


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