法務省、米国に逮捕協力要請=逃亡中の極右ジャーナリストに
ブラジル国内の逮捕命令から米国逃亡中の極右ジャーナリスト、アラン・ドス・サントス氏に関し、法務省が米国当局と国際警察に身柄引き渡し協力を求め始めていることが明らかになった。6日付現地紙が報じている。
アラン氏はサイト「テルサ・リーヴレ」の主宰者で、熱心なボルソナロ前大統領支持者として知られていた。前大統領の政敵に関する虚報拡散や、連邦議会や最高裁などの機関閉鎖などを求め、非民主主義的デモを扇動した行為などが問題視され、2021年に最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が逮捕命令を出したが、その時には既に米国に逃亡していた。
アラン氏逮捕に向けた動きはルーラ政権に変わった1月から活発化している。フラヴィオ・ジノ法相は米国当局に連絡を取り、アラン氏の国外退去を求めているほか、国際警察にも同氏を指名手配者リストに加えるよう求めている。現在は国際警察の出方が待たれている状況だ。
アラン氏は昨年11月にモラエス判事からパスポートも無効化され、さらなる国外逃亡ができない状態となっている。
連邦警察の調べでは、アラン氏とその家族の国外逃亡に関し、大統領三男エドゥアルド下議がメッセージを送り、何らかの公用パスポートを不正に取得する手伝いをした疑惑が浮上している。