モロ「議員特権は使わない」=最高裁での裁判回避?
【既報関連】27日にラヴァ・ジャット(LJ)作戦判事時代の被告、タクラ・ドゥラン氏から恐喝疑惑をほのめかされたセルジオ・モロ上議(ウニオン)が、この件が裁判沙汰となった場合も議員特権を使わず、1審から応じる意向を示した。29日付フォーリャ紙(1)が報じている。
タクラ氏は、モロ上議夫妻の仲人にあたる弁護士から「逮捕を避けるため」に500万ドルの支払いを求められたこと、その頭金だけを支払うと残りを支払うよう圧力を受けていたなどの疑惑を暴露。モロ氏を訴える意向をほのめかしていた。
タクラ氏の訴えは現在のラヴァ・ジャット作戦担当のエドゥアルド・アッピオ・パラナ州連邦地裁判事によって最高裁に回された。それは、モロ氏が上議であるために不逮捕特権があると判断されてのことだった。
だがモロ氏は、「当該の件は私の判事時代のものであり、上議時代のものではない」との理由で、議員特権は使わない意向を示した。
最高裁でのこの件の担当はリカルド・レヴァンドウスキー判事だ。同判事は2021年、モロ氏が2017年にルーラ大統領を有罪にした判決に関し、「偏った判断を行った」に票を投じるなど、判事時代のモロ氏に厳しい判断をすることで知られている。
モロ氏は、アッピオ判事が今月初めに連邦検察庁が提出した彼に対する疑惑に関する要請を直ちに分析することを要求した。また、今回のアッピオ判事の判断に関しても、「政治的に中立ではない」と批判している。