貿易収支=3月は110億ドルの黒字=月間では統計開始以来最大

商工開発省通商局が3日、3月の貿易収支は昨年同月比で37・7%増の109・56憶ドルの黒字だったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)(3)などが報じた。
3月の黒字急伸は、輸出が伸びたが輸入が減ったせいだ。3月の輸出は330・6億ドル、輸入は221・04億ドル。営業日毎の平均は輸出が昨年同月比で7・5%増、輸入が3・1%減だった。
3月の黒字額と第1四半期の累計黒字160・68憶ドルは1989年の統計開始以来最大だ。1日の平均で比較すると、第1四半期は昨年同期を29・8%上回った。
3月は大豆と原油中心に輸出量が増え、価格の低下分を凌いだ。3月の輸出量は昨年同月比で18・5%増えたが、価格の平均値は5・6%低下した。
輸入量は経済活動減速で昨年同月比で3・7%減ったが、平均価格は2・4%上昇。価格上昇はエンジンや非電化機械、ロシアによるウクライナ侵攻後に値上がりした化合物が牽引した。昨年は急騰した化学肥料は24・4%値下がりした。
部門別では、2月に積み込みが遅れた農産物が輸出量を押し上げた。農産物の平均価格は3・6%上昇。輸出量も9・8%増えた。工業製品は量が4・3%増え、価格も1%上昇した。鉱業では鉱物資源と原油の輸出量が57・8%増えたが、平均価格は20・5%低下した。
輸出額上位は、大豆(昨年同月比で8・9%増の73・5億ドル)、原油(輸出量が102・7%増、価格は24・1%低下で53・8%増の55・9億ドル)、鉄鉱石(価格低下で19・7%減の23・6億ドル)、大豆糠(37・3%増の11・1億ドル)、肉類(23・1%増の9・02億ドル)だ。
主な輸出先は中国とマカオ(12・3%増の111億ドル)、欧州連合(6・4%増の50・2億ドル)、米国(4%増の31・2億ドル、メルコスル(16・2%増の21・8億ドル)だ。メルコスル内1位はアルゼンチンで、25・8%増の15・7億ドル分を輸出した。
経済スタッフは今年の貿易収支は840億ドルの黒字と予想。これは新記録だった昨年の623億ドルより36・8%多く、市場が予想する550億ドルも大幅に上回る。