IPCA=3月は0・71%上昇=12カ月間では4・65%

地理統計院(IBGE)が3月の広範囲消費者物価指数(IPCA)は前月比で0・71%上昇と発表したと11日付アジェンシア・ブラジル(1)、G1サイト(2)などが報じた。

3月の指数は2月の0・84%や市場予想の0・77%を下回った。今年の累計は2・09%、12カ月間の累計は4・65%だった。昨年3月が1・62%増だったこともあり、12カ月間の指数は2021年1月以来の低率となった。
3月最大のインフレ圧力は、燃料にかかる連邦税徴収再開などで2・11%上昇し、指数全体を0・43%ポイント(PP)押し上げた交通費で、特にガソリンは8・33%上昇して指数全体を0・39PP押し上げた。エタノールも3・20%値上がりしたが、車用天然ガスは2・61%、ジーゼル油は3・71%値下がりした。
交通費では航空料金の5・32%値下がりも目立つ。航空料金は2月も9・38%値下がりした。3月はタクシー料金やバス料金の調整も行われた。
その他の部門では、保健・ケア費が0・82%、居住費が0・57%値上がりし、全体を0・11PPと0・09PP押し上げた。保健・ケア費は医療保険の1・20%増が、居住費は電気代の2・23%増が響いた。
食品や飲料は0・05%値上がりしたが、家庭での食費は0・14%下がった。
個人用品は0・38%、通信費は0・50%、教育費は0・10%、被服費は0・31%値上がりしたが、家庭用品は0・27%値下がりした。