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クリヴェラ前リオ市長=親衛隊問題で下議籍剥奪=地裁判決のため、控訴へ

2023年5月30日

クリヴェラ氏(Fernando Frazao/Agencia brasil)
クリヴェラ氏(Fernando Frazao/Agencia brasil)

 前リオ市長のマルセロ・クリヴェラ下議(共和者・RP)が28日、2020年のリオ市長選での不正行為を問われ、リオ選挙地裁から下議罷免などの判決を下された。クリヴェラ氏は控訴を行っている。同日付UOLサイト(1)などが報じている。
 クリヴェラ氏が問題とされたのは、2020年8月にグローボ局が明らかにした「クリヴェラ親衛隊」の問題だ。この場合の親衛隊は、当時リオ市長だったクリヴェラ氏の市局員などからなり、ワッツアップのグループ内でクリヴェラ氏に都合が悪いとされる報道を行うマスコミに対する妨害行為を行った嫌疑を持たれている。
 グローボ局は当時、「リオ市内の病院での器具などの不足」を報じるレポーターのインタビューを、病院の前で待ち構えていた親衛隊員たちが妨害する様子を報じていた。
 この当時、クリヴェラ氏は再選を狙っていたリオ市長選で苦戦していた。同年10月の市長選ではエドゥアルド・パエス氏(社会民主党・PSD)との決選投票となり、36%対64%という大差で敗れている。
 リオ選挙地裁のマルシア・サントス・カパネマ・デ・ソウザ判事は、8日の判決、22年の下議選で当選していたクリヴェラ氏に対し、任期剥奪と43万3290レアルの罰金の支払い、2028年までの出馬禁止を命じた。親衛隊を率いていたとされる側近のマルコス・ルシアーノ被告も、職権乱用で有罪となった。
 16日にはデルタン・ダラグノル氏(ポデモス)が下議を罷免されているが、その時と異なり、選挙高裁での決定ではないため、クリヴェラ氏は控訴が可能だ。
 地裁からの判決直後、所属のRPは「選挙地裁には下議の任期をはく奪する権限はない」として、引き続きクリヴェラ氏が下議を継続することと、選挙地域裁に控訴することを書面を通じて宣言している。


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