ガソリン代がまた値上がり?=ICMSの課税方法変更で
6、7月は燃料関連の税金の課税方法変更などが続き、ガソリン代が値上がりする可能性があるが、ハダジ財相は5月にペトロブラスが消費者価格には響かないようにするとの見通しを示したと5月28日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
6月1日に予定されているのは、商品価格の19%前後(州により異なる)で徴収されていた商品流通サービス税(ICMS)を、リットルあたり1・22レアルに固定するという、徴税方法の変更だ。従来の方法で徴収されていたICMSは1・0599レアル/リットル程度だったため、1リットルにつき約0・16レアルの値上がりとなる。
他方、7月1日からはガソリンとエタノールに対する連邦税の社会統合基金(PIS)と社会保険融資納付金(Cofins)が本来の課税率で徴収されるようになる。こちらは両方で0・22レアル/リットル程度の値上がりとなる見込み。
燃料代の値上がりは輸送費その他にも影響するため、消費者も価格変動には敏感になっている。
そのことを熟知しているハダジ財相は、5月半ばに下院の公聴会に招かれた際、今後数カ月間は、ペトロブラスが燃料価格を引き下げて、連邦税の徴収増加分を相殺できるだろうとの見解を表明。ペトロブラスは5月16日に価格政策変更を発表し、燃料価格を引き下げたが、ICMSやPIS/Cofinsによる値上がりに対する発表はまだだ。