【28日の市況】Ibovespaは金曜日に0.16％上昇で週足では安定、ドルは4.73レアル下落

　Ibovespaは、ブラジル証券取引所でヴァーレの株式（VALE3）の負の重みによってマークされた日に、米国で記録された利益から遠く、120,187ポイントで金曜日（29）に0.16％のわずかな上昇で閉じた。

　今週、ブラジルのベンチマークは0.02％未満で、実質的に安定していた。最初は平穏を示す期間中のパフォーマンスにもかかわらず、インデックスを2021年8月以来の高水準に持って行った水曜日の122,560ポイントは高値の強力なシーケンスによってマークされた。だが木曜日に証券取引所のベンチマークは、週の最初の3つの取引セッションの利益の大部分を返上して2.10％急落した。
　すでにこのセッションでは、ヴァーレの普通株式は2023年第2四半期の結果を発表した後、3.91％下落した。また、大連取引所で取引されている鉄鉱石は、中国の鉄鋼減産への懸念から116.57ドルと2.68％下落した。
　レバンテ社のアナリスト、 João Abdouniは、鉱業会社の業績について、「一般論として、スポット鉱石と将来の市場、そして平均的な業績によるヴァーレの下落が最も関連性が高い」と語る。
　専門家は、配当とEbitda（金利、税金、減価償却費、償却費控除前利益）はコンセンサスの範囲内であったが、利益は税金の問題でネガティブなサプライズであったと述べている。
　「結果はまちまちだったが、一般的には予想を下回る数字だった。プレビューは良い来たが、ダウン結果を果たしたコスト圧力を持っていた」とQuantzedのアナリストLeonardo Piovesanは言う。
　また、前日にバランスシートを発表したウジミナス（USIM5）の優先株式は、5.34％後退した。
　「ウジミナスは、鉱石の下落だけでなく、レバレッジの非常に強い増加を伴う予想を下回る結果を発表した後、今日のIbovespaで最も下落した企業の一つです。また、同社が行っている関連投資である高炉IIIの配信の延期があった 」とPiovesanは言及する。
　ミクロのシナリオでは、Ibovespaは結局アメリカの証券取引所のパフォーマンスには従わなかった。ニューヨークでは、ダウ・ジョーンズが0.50％、S&P500が0.99％、ナスダックが1.90％上昇した。
　「PCE（消費者支出価格指数）がアメリカの株式市場に力を与えた。米国経済は好調で、金利低下の見通しもある」とアルキン・リサーチのAnderson Meneses CEOは説明する。
　6月のPCEは0.2％で、市場コンセンサスの範囲内であり、5月の高水準と比べると安定している。
　インフレ率がコンセンサス内に収まったことで、米国のイールドカーブは後退した。10年物国債利回りは5.7ベーシスポイント低下の3.955%、2年物国債利回りは5ポイント低下の4.879%となった。
　その結果、ドルは世界的に強さを失った。先進国通貨に対する米国通貨の強さを示すDXYは0.15％下落した。対ブラジルレアルでは、金曜日にドルが買われ4.730レアル、売られ4.731レアルと0.59％下落し、週間で1％下落した。
　「PCEには若干の不安があったが、主に日本の中央銀行が何をしでかすかわからなかった。最終的には、債券利回りのコントロールが緩和され、やや厳しいスタンスとなりました」と、ガイド・インベスティメントスのエコノミスト、Victor Beyrutiは言う。「しかし、PCEが予想をやや下回る結果となったことで、米中央銀行は年内の追加利上げを見送るのではないか、つまり次回の決定では利上げを見送るのではないかという見方が強まった」
　米国の利上げサイクル終了のシナリオが強まる中、ナスダックは際立っていた。ブラジルでは、Ibovespaの主な高値のいくつかは、テクノロジー、成長または国内企業にも行った。メリューズ (CASH3)、Yduqs (YDUQ3)、コグナ (COGN3) の普通株は、来週のCopom会議も視野に入れ、注目された。（28日付インフォマネーサイト記事より）