エクアドル大統領選=ゴンザレス氏とノボア氏で決戦に=候補暗殺事件の影響なし
20日、エクアドルで大統領選の一次投票が行われ、左派のルイーザ・ゴンザレス氏と中道右派の企業家の国民議会員ダニエル・ノボア氏が決選投票に進んだ。20日付フォーリャ紙(1)、G1サイト(2)、CNNブラジル(3)などが報じている。
集計が93%終わった時点で、ゴンザレス氏が33・3%、ノボア氏が23・6%を獲得。同国の規定では、一次選挙で40%の支持を獲得した候補が出ない場合は決選投票が行われることになっている。
投票日の11日前に暗殺されたフェルナンド・ヴィジャヴィセンシオ候補の代替候補、中道左派のクリスチアン・ズリタ氏は16・5%で3位に終わった。ヴィジャヴィセンシオ氏はゴンザレス氏の政治家としての恩師であるラファエル・コレア元大統領(2007〜17年)の汚職疑惑を糾弾していたため、暗殺事件はゴンザレス氏に不利に働くと見られていたが、事件後に一時下がっていた支持率は投票日に再浮上した形となった。コレア氏とゴンザレス氏の政党、市民革命運動は2月の統一地域選でも勝利している。
他方、35歳のノボア氏の決選投票進出は驚きを持って捉えられている。同氏の父アルヴァロ氏は同国では有名な企業家で、大統領選に5度出馬したことでも知られていた。
今回の大統領選はギジェルモ・ラッソ大統領が自身の罷免の危機を避けるために国民議会を解散させたことに伴うもので、2021年の選挙からわずか2年の間隔で行われている。ラッソ氏は銀行家出身だ。
決選投票は10月15日に行われる。