ＧＭ＝従業員の解雇を撤回＝労働裁判所の判決受け

　【既報関連】ゼネラルモーターズ（ＧＭ）が４日、１０月２１日に発表・通告した、サンパウロ州のサンカエタノ・ド・スル、サンジョゼ・ドス・カンポス、モジ・ダス・クルーゼスの３工場の従業員の解雇を取り止めると発表したと同日付Ｇ１サイトなど（１）（２）（３）が報じた。
　サンジョゼ８３９人、サンカエタノ３００人、モジ１００人の計１２３９人の解雇は、１０月２１日にメールなどで通告された。会社側は国内外での販売実績低下などを理由としたが、当時は解雇者数も明らかにされておらず、サンジョゼの金属労組が中心となり、総会を開催。当初は３日間の予定だったストは１０月２３日の総会で無期限ストに変更され、ずっと続いていた。
　他方、４日付Ｇ１サイト（４）によると、サンジョゼ工場の従業員側の訴えを受けた労働地裁が８３９人の解雇撤回と全員の復職を命じたことを不服として起こした命令差し止め請求は、３日に労働高裁が棄却。サンジョゼ工場の従業員８３９人の人員削減取り消しと、他の２工場の従業員の復職を命じた労働地裁の判決は維持された。
　４日の解雇撤回発表はこの判決後に行われた。組合によると、６日に開催される会社側との会合で解雇撤回に向けた社内手続きについての話し合いが行われる予定だという。