サンパウロ市＝脱走犯をスタジアムで逮捕＝サンパウロのファン装い入場

　リオ・グランデ・ド・スル州で殺人と麻薬取引で有罪判決を受けた後、同州北部の刑務所から脱走していた男が、サンパウロ市のスタジアムで３日に行われたサッカーサンパウロ州選手権の試合中に逮捕された。５日付Ｇ１サイト（１）が報じている。
　逮捕されたのはエドゥアルド・デ・アブレウ・ヌーネス受刑者（２９）で、３日夜、サンパウロ市のモルンビ・スタジアムで行われていた「サンパウロ対パルメイラス戦」の試合中に同スタジアム内で逮捕された。
　ヌーネス受刑者は殺人と麻薬取引の嫌疑で４１年の実刑判決を受け、リオ・グランデ・ド・スル州パッソ・フンドの被告補助援助協会（Ａｐａｃ）に収監されていたが、昨年９月にもう一人の受刑者と共に刑務所職員を制圧。刑務所の正門から脱走した。もう一人の脱走犯は昨年１２月に同州のカザジーニョで逮捕されたが、ヌーネス受刑者はその後も逃走を続けていた。
　逮捕当日、ヌーネス受刑者は偽造の身分証明書を使ってモルンビ・スタジアムに入場。逮捕の瞬間はサンパウロのユニフォームを着用していた。当日の逮捕は、同受刑者の所在を突き止めたリオ・グランデ・ド・スル州マラウ市の警察署からの要請を受けたサンパウロ市市警が行った。