マリエレ殺害事件=レッサ容疑者の司法取引成立=契約違反で弁護団降りる

【既報関連】2018年3月14日にリオ市中央部で発生した、マリエレ・フランコ市議(当時)とアンデルソン・ゴメス氏殺害事件の実行犯で元軍警のロニイ・レッサ容疑者の司法取引を最高裁が承認したとリカルド・レワンドウスキ法相が発表した19日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。
同件の捜査は機密扱いで、14日に最高裁に移管された。報告官はアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が務めることになり、司法取引の承認もモラエス判事が署名を行った。
18日にはレッサ容疑者との公聴会が開かれ、検察が送ってきた供述内容は全て自発的に行われたものであることが確認されたという。
レワンドウスキー法相は同件の管轄が最高裁に移った理由などには言及していないが、19日付G1サイト(3)によれば、同容疑者はマリエレ氏殺害のために彼を雇った人物の名前や殺害に関する状況を明らかにしており、殺害命令者の解明を含めた事件の解決は近いとの考えを明らかにした。
他方、20日付G1サイト(4)によれば、レッサ容疑者の弁護士達は20日、同氏に関する12件の裁判での弁護を降りるとの声明を発表。声明では、同容疑者と最初に接した時から、司法取引に興味があるなら自分達の事務所をあてにできないことを明確にしており、司法取引プロセスに参加するよう呼ばれてもいなかったと説明。声明には「今日からはロニイ・レッサの弁護士ではない」と明記されている。