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サンパウロ市=市議会でPSDBの議席消滅=政党移動でMDBが最大派に

2024年4月10日

サンパウロ市市議会の本会議場(João Raposo/Rede Câmara)
サンパウロ市市議会の本会議場(João Raposo/Rede Câmara)

 懲罰を受けずに政党を変更できる「党の窓」と呼ばれる期間が5日で終了し、連邦議会では委員会活動なども再開したが、サンパウロ市市議会では故ブルーノ・コーヴァス市長の所属政党だった民主社会党(PSDB)の議員が0となるという前代未聞の事態が起きたと8日付G1サイト(1)が報じた。
 PSDBはサンパウロ州知事を歴任し、サンパウロ市市長も排出してきた伝統的な政党で、16年のサンパウロ市市議選では55議席中11議席を獲得して最大勢力を誇った。20年選挙でも労働者党(PT)と同数の8議席で、最大派だった。
 だが、コーヴァス氏の副だったリカルド・ヌーネス市長(民主運動・MDB)と袂を分かったことなどで、政党移動期間中に全員が他党に移籍。PSDB市議は0となった。
 同期間中に他党に移籍した市議は少なくとも20人で、PSDBを含む他党の市議を受け入れたMDBが6人増の11人となり、最大勢力となった。以下、PT9人、ウニオン8人、社会民主党(PSD)6人、自由党(PL)5人、自由社会党(PSOL)5人、ポデモス3人、共和者3人、社会党2人、進歩党2人、ノヴォと緑の党各1人と続く。
 MDBやPT、PL、PSDは議席が増えた一方、PSDBや連帯、ノヴォ、PSOLなどは議席が減少。市議0の政党は、PSDB、連帯、愛国者、社会自由党(PSL)、ブラジル労働党(PTB)、キリスト教社会党(PSC)の六つとなった。


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