ガル・コスタ=遺体掘り出しを裁判所却下=遺児と未亡人の係争の最中
2022年に原因不明の死を遂げた国際的女性歌手ガル・コスタの遺児が、検視のためのガルの遺体の掘り出しを求めた訴えがサンパウロ州地裁によって却下された。9日付G1サイト(1)やUOLサイト(2)が報じている。
この訴えはガルの遺児のガブリエルさん(18)が起こしたものだった。ガルは2022年11月、サンパウロ市アルベルト・アインシュタイン病院で鼻の奥にできた腫瘍摘出手術に伴う入院中に急死したが、死因は不明とされていた。
その後、ガルの同性婚の未亡人だったウィルマ・ペトリーロさんがガルに無断で彼女の名を借りて不動産購入を行っていたというスキャンダルが浮上。ガルの埋葬に関しても、当時未成年だったガブリエルさんに権利がなく、ウィルマさんの一存でサンパウロ市に埋葬されたため、成人に達したガブリエルさんが、死因解明と、母の遺骨をガルの親族の墓地のあるリオ市に移すために遺骨の掘り出しを求めていた。
サンパウロ州地裁は今回の判決で、遺体の掘り出しは管轄違いと指摘し、要請を却下したが、それと共に、ウィルマさんにガブリエルさんが言うような犯罪行為があったか否かについて捜査するために、この件を警察に転送することを求めた。
ガブリエルさんはこの判断を不服として控訴する意向だ。