ポルト・アレグレ＝宿泊施設火災で10人死亡＝貧困者対象に違法で運営とも

　26日未明、リオ・グランデ・ドン・スル州州都ポルト・アレグレの宿泊施設で火災が発生。10人が死亡する惨事となった。同日付CNNブラジル（1）が報じている。
　火災が発生したのは、ポルト・アレグレ市中央部ファラポス大通りにある宿泊施設で、午前2時頃に出火。火は午前4時30分頃に鎮静化したが、この火災で10人が死亡。7人が重軽傷を負った。
　この火災については、犯罪によるものである可能性が浮上している。それは、不審な人物が施設に入っていくのを見たという目撃証言があるためだ。だが、この不審人物の身元がわかっておらず、警察は原因解明に努めている。
　火災が起きた建物は、生活に苦しんでいる人たちのための宿泊施設ということになっているが、営業許可や消防署の許可は取っていなかったという。
　事故当時、施設では30人ほどが宿泊していたというが、男性の1人は、火災発生後、いったん脱出したが、中にいた妻を助けるために突入。二人とも無事に逃げ出すことができたが、「一文無しの状態で、今後、どこに行けば良いのか分からない」と苦しい胸の内を打ち明けている。