ボルソナロ前大統領が緊急入院=持病の丹毒と腸閉塞の悪化で

ボルソナロ前大統領が4日、訪れていたアマゾナス州マナウスで体調を崩し、入院していたが、6日にサンパウロ市の病院に転院した。これで同氏の5月の予定がキャンセルとなった。7日付CNNブラジル(1)が報じている。
ボルソナロ氏は4日、自由党(PL)のイベントでマナウスを訪れていたが、その時、2022年の大統領選時に罹患した皮膚の化膿症である丹毒(エリスペラ)が再発。病院で診断・治療後、イベントに参加したが、気分の悪さも訴えたため、5日にマナウス市内のサンタジュリラ病院に入院した。エリスペラは免疫力が落ちると再発しやすい病気だ。
三男のエドゥアルド下議がその後、ブラジリアの病院に転院すると発表したが、6日未明に腹部の不快感も現れたため、サンパウロ市に移動することを決め、同日夜8時頃、サンパウロ市のヴィラ・ノヴァ・スター病院に入院した。
ボルソナロ氏は2018年の腹部への刺傷事件後、同病院の医師の治療を受けている。今回も、事件後に持病となった腸閉塞を起こしている可能性がある。
ヴィラ・ノヴァ・スター病院によると、ボルソナロ氏は抗生物質などを処方され、容体は安定しているというが、退院のめどは立っていないという。
この入院により、ボルソナロ氏は5月に予定されていたパラー州、ミナス・ジェライス州、南マット・グロッソ州、リオ・グランデ・ド・ノルテ州、リオ・グランデ・ド・スル州での行事をキャンセル(2)することになった。