スタバ経営CEO=給与の40%差し押さえ=民事再生中に高額受給

サンパウロ州地裁は13日、ブラジルでカフェ・チェーン「スターバックス」を経営するサウスロック社のCEOに対し、給与の40%を差し止める命令を下した。同日付G1サイト(1)が報じている。
これは、サウスロック社を担当するクレジット企業トラヴェッシアが起こしたサウスロックのCEOケネス・ポープ氏を相手取った訴えに、モニカ・ソアレス・マシャド判事が応えたものだ。
訴えによると、サウスロックはスターバックスやサンドウィッチ・チェーンのサブウェイの経営でトラヴェッシアに対して7150万レアルの負債を負っているにも関わらず、ポープ氏が13万レアルの月給をもらい続けていることを問題視したものだ。トラヴェッシアは同氏の給与の半額を差し押さえるよう求めていたが、ポープ氏の弁護側は給与の5%減額でそれに応じようとした。
マシャド判事はこの訴えに対し、ポープ氏の給与の40%に当たる5万2千レアルを差し止めることを命じた。
サウスロックは昨年12月にスターバックスの経営破綻でサンパウロ州地裁と民事再生に入っている。昨年10月31日の時点でのスターバックス関連の負債額は18億レアルだった。同社は今年3月にサブウェイでも民事再生手続きに入っており、こちらでの負債は4億8200万レアルとなっている。
ポープ氏は米国人投資家で、2008年からブラジルでの食品ビジネスに携わっている。