アリアンツ・パルケ＝アイワが新たなスポンサーに＝ブラジルで復活のオーディオ名門

　テレビやオーディオ機器で知られる日本のメーカー、アイワが、サッカー・クラブ、パルメイラスの本拠地スタジアムであるアリアンツ・パルケの新たなスポンサーになることが正式に決まった。2日付テラサイト（1）が報じている。
　契約を行ったのは、2022年からブラジルでアイワとライセンス契約している国内電機大手のMKグループで、アリアンツ・パルケの運営グループ、Wトーレ・エントレテニメントとの間で、3年間のスポンサー契約で合意に至った。
　同グループでのアイワは62億レアルに及ぶ年商の1％を占めるにすぎない。だが、同グループはアイワに力を入れており、2025年にはオーディオ業界のシェアで12％、テレビ業界では10％のシェアを占めたいとしている。MKグループは国際最大のオーディオ企業モンジアルも傘下に抱えている。
　アイワはかつて、サンスイやケンウッドなどと並ぶ日本のオーディオ機器を代表する企業だった。だが、業績不振でソニーグループのグループ会社となった後、2002年にソニーに吸収合併されて社内ブランドの一つとなり、2008年にはブランドも消滅していた。
　だが、2015年にソニーの子会社として復活。2017年には株式会社として独立した。ブラジルでは、MKグループがアマゾナス州マナウスのソニー工場を買い取ったことで事業を開始。当初、222人だった工場の従業員は1400人に拡大しており、来年初頭には1700人まで雇用を拡大させる意向だ。