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異常気象で桃が不作=野菜作り農家は順調

2024年10月1日

異常気象で桃が不作と報じる9月29日付G1サイトの記事の一部
異常気象で桃が不作と報じる9月29日付G1サイトの記事の一部

 サンパウロ州ジュンジアイー地方は桃の産地で例年なら収穫が進んでいるはずの時期だが、暑さと干ばつで生産が妨げられ、生産者達がフラストレーションを感じていると9月29日付G1サイト(1)(2)が報じた。

野菜作りが小農家の家計を支えていると報じる9月29日付G1サイトの記事の一部
野菜作りが小農家の家計を支えていると報じる9月29日付G1サイトの記事の一部

 1ヘクタールの畑に800本の桃の木を植えているカシアノ・コンテンシニ氏もその一人で、桃の木はあっても、実がほとんど見当たらない。桃の花が咲き、実がなるには穏やかな気候が必要だが、今年は熱波が繰り返して押し寄せたために、思うように花が咲かず、生産量の70%を失った。
 ジャリヌ市とジュンジアイー市は、日中は適度に暑く、夜間は寒いという良好な気象条件のため、例年は他の地域よりも早く収穫できるという利点があるが、今年は例年のように事が運ばなかった。
 カシアノ氏の農園では、ファシニオ主とルビ・メル種は収穫が望めないが、トロピック・ビルト種は、シーズン後に芽を出す枝があり、収穫を見込んでいた20トンの内、約5トンは収穫できそうだという。
 ジュンジアイーのミシェリン家(アンドレ―氏とラファエル氏)は、桃を400本育てており、昨年は19トンの収穫を得たが、今年は半分にも届かない。
 同じ木に葉、花、小さな実と大きな実がつくという例年には見られない様相を呈しているのは、異常気象のせいだ。桃は夏が剪定の時期だが、異常気象が予測されていたため、少しでも多くの実がなるよう、大きな枝を残すことにし、剪定を見送ったという。
 収量が減ると価格は上がる。2023年は7・30レアル/キロで販売されたが、今年は1キロが12レアルを超える見込みだという。
 他方、バウルー地方で10年前に定年退職し、2ヘクタールの土地を買って、子供の頃に慣れ親しんだ農業に従事し始めたアレックス・ピニェイロ氏は、8年前に結婚した妻のレナタ氏と共に、自宅の周りに設けた畑でレタスやネギ、ルッコラ、コリアンダー(コエントロ)、カブ、カリフラワー、ブロッコリーなどを栽培し、ガチョウも飼っている。
 自分達が食べていくことができればと野菜作りを始めたアレックス氏だが、異常気象の中でも生産は順調で、現在は学校やスーパーにも野菜を供給。レナタ氏の大学の受講料を払い、将来、旅行するための資金も蓄えているという。


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