地方選挙=野村アウレリオ市議が落選=スザノ市長はペドロ・イシ氏に

6日に投開票が行われたサンパウロ市議会議員選挙(55議席)で、野村アウレリオ市議(PSD)、羽藤ジェオルジェ市議(MDB)、林ロドリゴ・グラール市議(PSD)ら3人の日系議員のうち、野村市議が落選したことが分かった。来年1月から就任する今回の当選者のうち、新人のケンジ・パルンボ氏(ポデモス)が入っており、日系市議の総数は3人のままだ。
故野村丈吾連邦議員を父に持つ野村市議(69歳、3世)は現在6期目のベテランだが、今回は2万8216票で惜しくも落選した。本人はインスタグラムで、「仕事も家庭生活も捨てて、私たちの戦いに身を捧げてくれた友人たちに感謝したい。2万8千票を超える素晴らしい票を獲得することができましたが、当選するには十分ではありませんでした。皆さまに感謝するとともに、私自身も皆さまのお役に立てるよう努力したいと思います。ありがとうございました!」と述べた。
4年前の選挙では2万5316票で今回の方が上回ったが、他が多かったために落選となった。現在までに690件の法案を提出し、239件を議会承認させて施行させた実績がある。
日系市議で最多得票だったのは15位の林ロドリゴ・グラール市議(39歳)で5万8715票、次は29位の羽藤市議(43歳)の4万2337票、新人のケンジ・ポルンボ氏(49歳)は46位で3万2495票だった。
サンパウロ市近郊のモジ・ダス・クルーゼス市議会選挙(市議23議席)では、ヴィトル・ショゾー・エモリ、幸村ペドロ(ウニオン)、エドアルド・オタ、山上プリシラ(PP、元副市長)、マウロ・ミツロ・ヨコヤマ(MAURO DO SALÃO、PL)の5氏が当選した。
同じくスザノ市(市議19議席)では芦内ロドリゴ・スザノ現市長の後継者、ペドロ・イシ氏(PL)が80・17%の圧倒的有効票を得て市長に当選した。芦内市長は4年前、77・80%だったので、それすら上回る同市市長選史上、最高の投票を得た。同市議には現職のアルツール・タカヤマ氏(PL)が再選した。
サンベルナルド・ド・カンポ市(28議席)では1996年以来、長年市議を務めてきた南洋行氏(レプブリカーノス)が落選した。新人のルイス・エンリケ・ワタナベ氏(43歳、PRTB)が当選した。