site.title

パラグアイ川=水位低下で水運にも影響=パラグアイが浚渫作業開始

2024年10月17日

浚渫作業のためにビレッタ地方に運ばれた機材(CAMPO GRANDE NEWS/ Divulgação)
浚渫作業のためにビレッタ地方に運ばれた機材(CAMPO GRANDE NEWS/ Divulgação)

 マット・グロッソ州に水源地があり、マット・グロッソ・ド・スル州を経てボリビア、パラグアイ、アルゼンチンに続き、内陸部の水運を担うパラグアイ川の水位が15日、1900年の観測開始以来、最低となるマイナス67センチを記録。パラグアイが水運を確保するために浚渫作業を行う方針を明らかにした。
 パラグアイ川の水位が124年間で最低となったことは、15日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。2695キロに及ぶ同川の水位は18カ所で計測されており、ラダリオ市での水位が水位計の目盛りを67センチ下回った。
 過去の最低水位を下回った観測点はラダリオ以外にも8カ所あり、ベラ・ヴィスタ・ド・ノルテではマイナス227センチ、フォルテ・コインブラではマイナス194センチ、ポウザーダ・タイアマンでもマイナス192センチなどとなっている。
 マット・グロッソ・ド・スル州環境研究所によると、この時期のパラグアイ川の水位は1・8メートルが平均で、10月の水位がこれほど低下したのは、パンタナルが深刻な干ばつの影響を受けている証拠だという。
 パラグアイ川はボリビアやパラグアイを経てアルゼンチンに至り、海に達する。同川は南米で8番目に大きな河川だ。また、マット・グロッソ州の48%とマット・グロッソ・ド・スル州の52%を占める同川は、セラードからパンタナルを経て、パラグアイのチャコ生物群系を横切る。
 ブラジルと国境を接するボリビアのプエルト・マジョールでの水位もマイナス50センチで歴史的な低水位だった。
 パラグアイが浚渫作業を行うとの報道は、14日になされた(14日付カンポ・グランデ・ニュース(3)参照)。13日のラダリオでの水位はマイナス62センチだったから、状況はさらに深刻になっている。


「セレフォゴ」の大活躍に注目前の記事 「セレフォゴ」の大活躍に注目24/25農年収量が記録更新=米や大豆、トウモロコシ好調次の記事24/25農年収量が記録更新=米や大豆、トウモロコシ好調
Loading...