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サンパウロ市市長選=ヌーネスのリードで決選投票へ=ボウロスと14%P差で=党派性の支持で優勢に

2024年10月26日

ヌーネス氏(左)とボウロス氏(Reproducao)
ヌーネス氏(左)とボウロス氏(Reproducao)

 27日の決選投票直前に行われたダッタフォーリャのサンパウロ市市長選の最新の世論調査によると、現職のリカルド・ヌーネス氏(民主運動・MDB)は差を詰められながらも、ギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)に対して49%対35%で14%ポイント(P)のリードを保ったまま、投票日を迎えることになった。24日付フォーリャ紙(1)が報じている。

 22~23日にサンパウロ市民1204人に聞いたアンケートで、ヌーネス氏は49%の支持を得た。これは一次投票直後の8〜9日に記録した55%に比べると低いが、決選投票日直前になっても市民の約半数がヌーネス氏に投票する意向であることを示している。
 その一方で、ボウロス氏の支持率は35%となっている。一次投票直後は33%だったので、それよりは少し支持を上げた形となった。
 回答者に自発的に答えさせる形でのアンケートでは、ヌーネス氏に投票すると答えた人が40%、ボウロス氏が30%で、「まだ決めていない」が10%、白票・無効票が12%となっていた。
 一次投票から決選投票までの間に投票を左右しそうだった出来事としては、電力供給企業Enelによる大規模停電があった。だが、民営化推進派のヌーネス氏が多少マイナスになっただけで、選挙結果を左右するほど大きな問題にはなっていない。
 一次投票後の3週間半の間で、ヌーネス氏は16〜24歳の若年層からの支持を41%から33%に下げた。他方、ボウロス氏は男性からの支持を27%から35%に、黒人からの支持を38%から46%にあげた。
 だが、今回の選挙では、党派による支持率が物を言っている側面が強い。2022年の大統領選でボルソナロ前大統領に票を投じた人の84%がヌーネス氏に投票すると答えたのに対し、ルーラ大統領に投票した人でボウロス氏に入れるという人は66%にとどまっている。
 また、一次投票で28%の得票率で3位だったパブロ・マルサル氏に投票した人の74%がヌーネス氏に投票する意向を示しており、ボウロス氏へは11%に止まっている。一方で、約10%の得票率で4位だったタバタ・アマラル氏に票を投じた人は、彼女がボウロス氏への支持を表明したにも関わらず、ボウロス氏に投票するとした人は46%に止まり、35%がヌーネス氏に投票すると答えている。
 また、ボウロス氏は「どうしても投票したくない」という人が55%に上り、ヌーネス氏の37%を大きく上回っていることが票の伸びを止める要因にもなっている。
 ダッタフォーリャはミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市長選の世論調査の結果も同時発表しており、フアジ・ノーマン氏(社会民主党・PSD)がブルーノ・エングレル氏(自由党・PL)を46%対39%でリードしている。また、ダッタフォーリャの最新データはないが、セアラー州フォルタレーザでエヴァンドロ・レイトン氏(労働者党・PT)とアンドレ・フェルナンデス氏(PL)が大接戦を演じていることも話題となっている。
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