電気代の追徴金減額=赤旗から黄旗に変更

国家電力庁(Aneel)が25日、11月の電気代の追徴金は黄旗に変更すると発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
電気代の追徴は、少雨干ばつによる水力発電所貯水ダムの水位低下や火力発電所稼働開始などに合わせて決められ、追徴額は、緑、黄、赤1、赤2という旗の色で決まる。
同庁によると、電力供給状況は寒冷前線通過に伴う雨などで改善し始めたが、今後の降水量の見通しや水力発電所がある地域の川の水量などは依然として低いため、火力発電所の稼働が必要な状況が続くと見て、追徴を継続するという。
ただし、9月は赤旗1、10月は赤旗2だった追徴基準は黄旗に変更されるため、追徴額は100キロワット/時(kWh)あたり7・877レアルから1・885レアルに引き下げられる。
ブラジルの電力供給システムは、北部とマット・グロッソ州の一部、ロライマ州を除く全地域が、南東部/中西部、南部、北東部、北部の四つに分けられており、北東部での太陽光発電や風力発電による余剰電力を他の地域に供給するなどの相互協力も行われている。
Aneelによると、追徴金徴収は、赤旗の場合はこまめに電気を切ったり、LEDに切り替えたりして、消費者自身が電力消費量を管理することに繋がり、電力不足回避のために有効だという。