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農務省=10年間で27%増と試算=大豆、トウモロコシ、米等

2024年11月1日

10年間の増産率上位の作物や製品(10月29日付農務省公式サイトの記事の一部)
10年間の増産率上位の作物や製品(10月29日付農務省公式サイトの記事の一部)

 農務省農業政策局が10月29日に発表した今後10年間の農業生産予測によると、大豆や冬トウモロコシ、米などの穀物の生産量は2億9841・1万トンから3億7895・3万トンに27%成長する見込みだと同日付農務省公式サイト(1)が報じた。
 2023/24農年~2033/34農年の農業生産予測は、農務省がブラジル農牧調査研究公社(Embrapa)の協力を得て行った。
 それによると、作付面積は15・5%増の9220万ヘクタール(ha)に達する見込みだ。農務省では、生産性向上なども鑑みて、収量はこの率以上に伸びると予測している。
 農務省経済分析・公共政策担当ディレクターのシルヴィオ・ファルネーゼ氏は、作付面積の増加には、現在は生産性が低いが、生産性を高めた地域に融資枠を与える荒廃地域回復プログラムによる支援が重要な役割を果たすと強調。
 作付面積が増えると見られている作物とその割合は、大豆25・1%、冬に収穫するトウモロコシ24・9%、小麦18・4%、米20・3%、フェイジョン豆38・1%だ。
 穀物生産の中で注目されるものの一つは、国内消費が多いトウモロコシや大豆粕、大豆油だ。家畜の餌として用いられる穀物は、動物由来のタンパク質の生産や国内消費を支えるだけでなく、2470万トンに及ぶ動物由来のタンパク質の輸出も保証する。
 米の収量は310万トン増の1370万トンに達し、1080万トンと見られる国内消費量を満たした上、輸出の余地も増す見込みだ。
 大豆に続けて作ることが多いトウモロコシは冬の収穫分中心に32・5%(3740万トン)増の1億5310万トンに達する見込み。エタノール生産用込みの国内消費は30・4%増の1億980万トンと推定されている。
 大豆は5200万トン(35・3%)増の1億9940万トン、大豆粕は836万トン(20・6%)増の4850万トンの見込みだ。
 コーヒーも5500万袋が7200万袋に31・9%増と予想されており、国内消費が2700万袋に増える他、輸出も4500万袋に増える見込みだ。
 肉類の生産量は3077・6万トンが3759・7万トンに22・1%(鶏28・4%、豚27・5%、牛10・2%)増え、消費量は鶏が26・9%、豚は25・4%、牛も0・6%伸びると見られている。輸出の伸びは鶏29・7%、豚22・5%、牛27・1%の見込み。ブラジル産肉の消費国は増えており、国際市場での地位は確立している。
 果物(バナナ、リンゴ、パパイア、マンゴー、メロン、ブドウ)の生産量は1297・0万トンが1444・8万トンに22・4%増、砂糖は4567・9万トンが5517・6万トンに20・8%増の見込みだ。また、ソルガムの生産量は41・6%増と見込まれている。
 この調査は綿花、米、豆、トウモロコシ、大豆、大豆粕、大豆油、ソルガム、サトウキビ、砂糖、小麦、コーヒー、ココア、オレンジ、タバコ、ジャガイモ、キャサバ、バナナ、リンゴ、パパイヤ、メロン、ブドウ、牛肉、鶏肉、豚肉、牛乳、卵、セルロースの28品目対象で、将来の業績予測のために毎年行われる。農業部門には公共政策のガイドとなり、民間部門には作付面積や生産、消費、輸出動向に関する指標となる。


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