site.title

A・モレイラ・リマが死去=ブラジルを愛した国際的ピアニスト

2024年11月1日

アルトゥール・モレイラ・リマ(Reproducao)
アルトゥール・モレイラ・リマ(Reproducao)

 ブラジル史上最高のピアニストとの呼び声もあったアルトゥール・モレイラ・リマが、10月30日に大腸がんで亡くなった。84歳だった。同日付フォーリャ紙など(1)(2)が報じている。
 モレイラ・リマは1940年にリオ市で生まれ、6歳でピアノを習い始めた。
 その才能は若いうちから発揮され、1965年に行われたショパン国際ピアノコンクールで世界2位に選ばれた。このころの彼は多くの国際コンクールに参加しており、1970年にはチャイコフスキー国際コンクールでも3位となった。
 モレイラ・リマはショパンやリストといったロマン派だけでなく、プロコフィエフやヴィラ・ロボスといった現代作曲家の解釈を得意とした。
 また、ブラジルの大衆作曲家のエルネスト・ナザレスの作品を録音し、さらにブラジル版のジャズとも称されるショーロやサンバもレパートリーに取り入れていた。
 モレイラ・リマは舞台演奏にこだわらず、ステージを兼ねたトラックで全国を旅する「街道のためのピアノ(ウン・ピアノ・ペラ・・エストラーダ)」というプロジェクトを立ち上げ、ピアノ演奏普及のために取り組んだことでも知られている。
 フォーリャ紙は追悼記事で、「ウィーン・フィル(交響楽団)やボストン・フィルと共演する人生を送ろうと思えばできたが、伯国のために尽くした」と彼を讃えている。
 昨年から大腸がんを患い、2週間前からはサンタカタリーナ州フロリアノーポリス市内の病院に入院していた。


ベネズエラ=「アモリンは帝国主義の手先」=関係悪化で駐伯大使召還=BRICS加盟阻止に抗議前の記事 ベネズエラ=「アモリンは帝国主義の手先」=関係悪化で駐伯大使召還=BRICS加盟阻止に抗議土地争いによる家族間の呪い⁈=超常現象頻発で困惑する住民次の記事土地争いによる家族間の呪い⁈=超常現象頻発で困惑する住民
Loading...