TikTok=連邦政府機関が捜査へ=未成年者の情報漏えいで

連邦政府の機関がSNSプラットフォーム・アプリ「TikTok」に対し、子供や未成年者のデータ漏えいの嫌疑で捜査を行い始めており、フィードの無効化も行った。4日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じている。
捜査を始めたのは法務省傘下の全国データ保護オーソリティ(Anpd)で、TikTokがブラジルの子供や未成年のデータを違法に漏えいしている恐れがあるとして、フィードを無効化。同機関はTikTok側に対し、20日以内にこの件について詳しい状況説明を行うよう求めている。
中国の企業「バイトダンス」が運営するこのアプリは、若者を中心とする国際的に大きなプラットフォームとなっているが、米国の連邦議会でも同様の問題で使用停止が決まっており、米国内では買収を行わない限り、運用を継続できないこととなっている。
Anpdの判断を受け、ブラジル消費者保護協会(Idec)はデータ情報の漏えいが行われないよう対策を講じる意向を表明している。また、TikTok側も情報漏えいに関して緊急の対応を行いたいとしている。
Anpdは、子供や青少年が事前登録はもちろん、年齢確認のメカニズムを経ることさえなくプラットフォームを使用している例があることも問題視している。TikTokによると、同アプリへの登録は13歳以上となっているが、子供の不当登録を防止し、13歳未満の人たちのアカウント削除手順を改善し、親や保護者が10代の若者の登録プロセスに従うよう、管理を徹底させたいともしている。