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スウェーデン=エンブラエルの軍用機購入=北欧諸国では初の取得決定

2024年11月12日

C390ミレニアム(© FAB/Divulgação)
C390ミレニアム(© FAB/Divulgação)

 スウェーデン国防省が10日、同国の新しい戦術輸送機としてエンブラエル社のC390ミレニアムを選んだと発表した。北大西洋条約機構(NATO)の加盟国による新たな決定は北欧における初のC390取得であると共に、最先端の航空機による防衛能力強化への取り組みを示していると同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
 エンブラエル社社長兼防衛とセキュリティの最高経営責任者(CEO)のボスコ・ダ・コスタ・ジュニオル氏はこれを受け、「スウェーデンが当社製品を選んでくれたことを誇りに思う。欧州連合やNATOの諸国がC390を選択していることは、当社のマルチミッション航空機の運用能力が前世代の戦術輸送機と比べ、大幅に進歩していることを裏付けている」と語った。
 C390は時速850kmで飛べ、最大積載量は23トン。貨物室の長さは18・54mで、バレーボールコートよりわずかに大きい。幅は3・45m、高さは2・95mあり、装甲車両、大砲、武器などの大型装備だけでなく、半分解された航空機を収容するのに十分なスペースを持つ。歩兵80人、空挺部隊なら64人、担架74台と医療チーム、コンテナ、装甲車等も運べる。
 C390は2019年にブラジル空軍、23年にポルトガル空軍に就航。同型機は両国の他、チェコ、ハンガリー、オランダ、韓国でも就航しており、運用中の同型機の累計飛行時間は1万5千時間超、稼働率は93%だ。ミッション完了率は99%以上で、この範疇では卓越した生産性を示している。


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