ヅットラ街道=フリーフロー料金所設置へ=来年3月までに21カ所予定

大サンパウロ市圏を代表する高速道でサンパウロ市とリオ市をつなぐヅットラ街道では、来年3月までにフリーフロー・システムの料金所が21設置される予定だと、22日付フォーリャ紙(1)が報じている。
設置予定区間は、同高速道205キロ地点のサンパウロ市と、同道230キロ地点のアルジャーまでの25キロで、料金徴収用のレーダーが21設置されるという。
設置作業は10月から始まっており、210キロ地点のグアルーリョスにはすでに六つ設けられている。実際の使用はまだ始まっておらず、全てのレーダーの設置作業が完成し次第、通行料金の徴収が始まることとなる。
フリーフロー・システムとは、従来のようなブースを使わないため、通過車両の速度を減速させることなく料金徴収を可能にするシステムで、道路をまたいで設けられた支持構造(ガントリーまたはポルチコ)にセットされたセンサーと車に貼られたタグ(電子認識ステッカー)の組み合わせで通過車両を認識する無線周波数識別(FRID)や、支持構造にセットしたカメラで通過車両のナンバープレ―トを撮影する光学式文字認識(OCR)を使って料金を徴収する。
自動徴収システムに登録されていないドライバーは、30日間以内に支払う義務が生じる。
サンパウロ州では現在、三つの州道で同様のシステムを採用しているが、連邦道での採用は初めてだ。また、州道ではガントリー通過時に全額を徴収するが、ヅットラ街道では高速車線に入る時か高速車線から出る時に料金が請求されるため、今も、同街道の管理運営企業と国家陸路輸送庁(ANTT)が、利用区間に応じた料金とするのか、固定料金とするのかなどの交渉・調整を行っているという。