ウルグアイ=左派オルシ氏が当選=5年ぶりに政権奪還

24日、ウルグアイで大統領選の決選投票が行われ、ヤマンドゥ・オルシ氏(57歳)が当選。同国で5年ぶりに左派政権が復活することになった。同日付G1サイト(1)が報じている。
開票率99・93%の時点で、オルシ氏は全体の49・84%を獲得。現職のラカージェ・ポウ大統領後任候補で45・87%に終わった保守派のアルヴァロ・ルイス・デルガド氏を上回った。
オルシ氏は一次投票の時点でリードを奪い、決選投票直前の世論調査でも僅差でリードしていた。
デルガド氏は開票結果を前に、「我々は選挙には敗れたが負け犬ではない」と語りながらも、「今は国民が好んだ側を祝福したい。この事実を真摯に受け止めたい」として、オルシ氏当選を認めた。
オルシ氏は若い頃から同国の左派の大物であるぺぺ・ムヒカ氏の政治運動に参加。90年代から歴史の教員を務めていたが、2005年にカネロネス州の知事に転じて、政治家としての活動を始めた。今回の選挙では、ムヒカ氏が89歳の高齢かつ癌を患う中で、積極的にキャンペーンに参加していたことも話題となっていた。
また、オルシ氏の政党「拡大戦線」は上院で30議席中16、下院で99議席中48議席を獲得している。副大統領には首都モンテビデオの元市長カロリナ・コッセ氏が就く。
ルーラ大統領も祝辞を送り、「民主的で平和な選挙を行ったウルグアイ国民、さらに私の友人のムヒカ氏の拡大戦線の候補オルシ氏を祝いたい」とのメッセージを送っている。
オルシ氏の任期は2025年3月1日から5年間となる。