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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(63)

2024年12月3日

 そのため一九二七年、道府県庁に──民間との協力の下に──海外移住組合を設立させ、東京にその連合会を置いた。さらに連合会へ資金を融資、大型移住地を建設させることにした。
 やはり一九二七年、政府は八五低資を融資、産組設立奨励金の支給を開始している。 
 八五低資は、救済を訴える現地の移民を見捨てては、移住熱を殺ぐと政治的に判断したからである。
産組設立奨励金は、移民は小農からの出発で非力であり、組合は不可欠であると判断したことによる。
 一九三二(昭7)年になると、政府
はブラジル移民に、支度金まで出すことになる。移住熱をさらに盛り上げるためであった。
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