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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(80)

2025年1月9日

 これに応じた一人、サンパウロ州選出のオリヴェイラ・ボッテリオ下院議員が、地方に旅行をし、日本移民の現地調査を行い、しかる後、議会でレイス法案に反駁する演説を行った。
 この演説は極めて効果的だった。
 ほかにも、リラ・カストロ下院議員(パラー州選出)、ネストール・アスコリ弁護士らが、有効な日本移民擁護論を唱えた。
 一九二六年、ワシントン・ルイスが大統領に就任すると、レイス法案は事実上、握り潰された。新大統領は国際協調派であったし、蔵相には右のオリヴェイラ・ボッテリオ、農相には同じくリラ・カストロが就任していた。
 ところで、レイス法案提出の中心人物は、実...

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