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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(85)

2025年1月16日

 そういう状況下、日本移民が大量にブラジルに流入、綿を主作物とし米国産の市場を脅かそうとしていることが分かった!
 これでは、米が自国産の綿を四割減産しても、効果はない。
 それを知ったとき、ハル国務長官は、トサカに血がのぼったであろう。
 以下は一部、筆者の“読み”を含む。
 ハルは、右の動きに致命的な打撃を与える腹を決め、リオの米大使館に指示を下した。
 これを受けて、大使館は、ミゲール・コウトの強硬な排日論、そして制憲議会に目をつけた。
 まずコウトの排日論を有力なポ語新聞に掲載させ、世論を形成しようとした。
 既述の一九三二年に起きたコウトの排...

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