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対米貿易=24年の輸出は過去最高=輸入も2番目の高水準に

2025年1月18日

コンテナ船(© Foto: Banco Mundial/Divulgação)
コンテナ船(© Foto: Banco Mundial/Divulgação)

 在ブラジル・米国商工会議所(Amcham)の調査によると、ブラジルの2024年の米国向け輸出額は前年比で9・2%増え、過去最高の403億米ドルに達した。また、輸出量も前年比で9・9%増の4070万トンとなり、最高記録を達成したと、16日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
 Amchamは、ブラジルの輸出が全体で0・8%減少する中での対米貿易の好調な業績は特に注目に値すると強調。同団体CEO(最高経営責任者)のアブロン・ネト氏は、「米国との貿易は24年にブラジル経済に大きな利益をもたらし、各種の生産部門が活発化した。その中でも、特に工業部門が顕著だった」と述べた。
 24年の米国への工業製品輸出額は316億米ドルで、前年を5・8%上回った。この分野はブラジルの対米輸出額全体の78・3%を占めており、米国は9年連続でブラジル産の工業製品の最大の輸出先となった。欧州向けの輸出額は224億米ドル、メルコスル諸国向けは188億米ドルだった。
 米国が購入した主な製品は、原油、航空機、コーヒー、パルプ、牛肉などだ。
 ネト氏は、「米国はブラジルにとり、より付加価値の高い製品の主要な輸出先としての地位を確立しており、貿易パートナーシップの重要性を改めて強調している」と述べた。
 一方、ブラジルの対米輸入額は6・9%増加し、406億米ドルに達した。特に、エンジン、非電気機械、航空機などの分野で顕著な成長が見られ、2022年の513億米ドルに次ぐ、2番目に多い輸入額となった。
 輸入額の増加は、天然ガスの輸入増によって促進された。これは、ブラジルの一部地域で干ばつが発生し、火力発電によるエネルギー供給を増す必要が生じたためだ。天然ガスの輸入増は対米輸入の成長の55%を占めた。


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