連警=PRF4人を新たに送検=22年大統領選の取締りで

連邦警察は、2022年の大統領選の際、連邦道路警察(PRF)が意図的な取締りを行い、ルーラ氏への投票を妨害しようとした疑惑に関し、新たな関係者4人に対し、書類送検を行った。22日付G1サイト(1)が報じている。
これは、2022年10月の大統領選決選投票日直前~当日に、PRFが選挙高裁からの禁止勧告を押し切り、ルーラ氏への投票者が多い地域を中心とする連邦道で交通取締りを実施し、ルーラ氏のステッカーを貼った車や貧困地区を走るバスを止めて投票所に行くことを妨害、遅延させた嫌疑に関するものだ。バスをの場合、ルーラ氏が強い北東部では同年10月28~30日に2185台が検問にあったという報告が出ている。
同件では既に、ボルソナロ派で知られるPRF元長官のシルヴィネイ・ヴァスケス容疑者や、北東部のPRFにかけあい、取締りを行わせた疑いのあった当時の法相のアンデルソン・トレス容疑者らが逮捕され、書類送検されていたが、今回新たに、リオ・グランデ・ド・スル州PRF元指揮官のルイス・カルロス・レイシャック・ジュニオル氏、情報庁ディレクター代行だったロドリゴ・カルドーゾ・オッペ氏、道路交通取締局ディレクターだったジャイルロン・エンリケ・モウラ氏、PRFの情報分析コーディネーターだったアジエル・ペレイラ・アルカンタラ氏が書類送検となった。
新たな書類送検対象者の中では、アジエル氏が既に、決選投票直前に行ったPRFの全国会議で、シルヴィネイ氏が取締りに関して政治的に不適切な内容の発言を行っていたとの供述を行っているという。