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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(94)

2025年1月29日

 産組法がなく株式会社法を利用したため、こういうヘンな名称になった。数年後に産組法ができた時「コチア産業組合」と改称している。
 ところで創立時の役員であるが、理事長には、それまでの経緯からして村上がなるのが自然であったが、意外なことが起きた。当人が固く辞退したのである。理事長などになると、自分の仕事が疎かになる、という理由による。ほかにも引き受け手がいなかった。
 ここで一人、引き受け手が現れた。これが下元健吉である。彼は抗争でも組合設立でも活躍していたが、未だ理事長に相応しい声望はなかった。独立農ですらなかった。(下元家の農場は、実兄の名義になっていた)
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