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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(97)

2025年2月1日

 一九三二年、健さんは組合に蔬菜部を設置しようとして、大混乱を引き起こす。組合員の中から激しい反対の声が上がったのである。
 モイーニョ・ヴェーリョでは、バタタ以外に蔬菜の生産者が増えていた。これを加入させようとしての事であるが、既存の組合員は「それが軌道に乗るまでの資金負担が、自分たちにかかってくる」と警戒したのだ。
健さんの独断専行的なやり方が反発を招いた点もあった。
 反対を抑えきれず、非登録の別組合をつくって、蔬菜はそちらで扱うこととした。
 一九三三年、健さんは、また大事件を引き起こした。元専務理事二人を、組合から除名しようとして、紛糾を招いたので...

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