site.title

サンパウロ市地下鉄20号線=知事がプロジェクト開始を承認=ABC地区への延伸が現実に

2025年2月7日

地下鉄20号線の予定路線図(Foto: Reprodução/Metrô de São Paulo)
地下鉄20号線の予定路線図(Foto: Reprodução/Metrô de São Paulo)

 タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事は5日、サンパウロ市西部と大サンパウロ市圏ABC地区を結ぶ地下鉄20号線(ピンクライン)の基本プロジェクトの準備開始を正式に許可した。新路線は全長33キロメートルで、毎日130万人以上の乗客が恩恵を受ける見込みと、同日付メトロポレスなど(1)(2)(3)が報じた。
 タルシジオ知事は、「ABC地域のサンベルナルド・ド・カンポとサントアンドレに、各3駅が新設される。長年待ち望まれていたABC地区への地下鉄延伸が、いよいよ実現することになった」と述べた。
 同路線は、サンパウロ市の主要金融街であるブリガデイロ・ファリア・リマ大通りに沿って、ピニェイロス、ヴィラ・オリンピア、イタイン・ビビ、さらにモエマやサウーデなどの中心エリアを通り、サンベルナルド・ド・カンポ市(タボアン・パウリセイア、ルージ・ラモス、アフォンシーナ)とサントアンドレ市(プリンシペ・デ・ガレス、ポルトガル、サントアンドレ)を結ぶ。24の駅とメンテナンス用の車庫二つを備え、サンパウロ州を通る8本の鉄道路線と接続するほか、計画中の他の路線とも接続される予定だ。
 プロジェクトを担当するコンソーシアム「MNEPI 20号線」には、建設計画の技術的な詳細を明確にするための調査を完了するまでに20カ月間が与えられる。この調査の結果は、工事のスケジュールの策定、工事契約の締結、また経済モデルの定義といった重要な手順の基礎となる。投資予定額は1億3780万レアルだ。
 基本プロジェクトではトンネルや走行路、駅、車庫の具体的な設計に関する情報を検討し、各々の形状や特徴を決定する。決定までの調査段階では建築計画や都市統合のあり方、内装、視覚コミュニケーション、土木工事その他の事業プロジェクト、さらには電力供給システム、通信システム、エスカレーターやエレベーターの計画も煮詰めることになる。
 20号線建設に必要な手続きのうち、環境許認可は2024年9月に取得が完了。環境影響調査報告書(EIA―RIMA)も作成され、プロジェクトに含まれているすべての自治体での公聴会も開催済みだ。


Ⅽエルゾギ氏に終身年金=殺された反政府活動家の妻前の記事 Ⅽエルゾギ氏に終身年金=殺された反政府活動家の妻ハダジ財相が優先議題説明=新下院議長に理解求める次の記事ハダジ財相が優先議題説明=新下院議長に理解求める
Loading...