site.title

負債抱える家庭微減=それでもまだ76%

2025年2月8日

負債を抱える家庭が減ったと報じる6日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部
負債を抱える家庭が減ったと報じる6日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部

 全国財・サービス・観光・商業連合(CNC)が6日、負債を抱える家庭の割合が2カ月連続で減り、前月比で0・6%ポイント(PP)、昨年同月比では2PP減の76・1%となったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)が報じた。
 ただ、1月は収入の半分以上を返済に充てた家庭が20・8%となり、2024年5月以来の高率となった。所得に占める返済額の割合は平均30%で、0・2PP上昇した。また、借金が非常に多いと考えている人は15・9%で、昨年末の15・4%より増えている。
 CNC‐Sesc‐Senac会長のジョゼ・ロベルト・タドロス氏は、「高金利と信用の選択性により、消費者が借金を減らそうとするようになり、負債に対する認識も高まっているし、債務不履行の減少は財政均衡への努力の表れだが、所得に占める割合の高さは今年の経済にとって警告サインだ」と言う。
 負債への認識の高まりで、借金滞納は12月の29・3%から29・1%に、返済不能者も13%から12・7%に減少したが、24年1月の28・3%と12%より高い。CNCでは負債家庭や債務不履行は3月から増加に転じ得ると見ている。
 返済額が収入に占める割合の上昇は、債務が減っても、金利が高く、返済期間が短いため。収入が最低賃金の10倍以上で負債ありは65・3%で0・8PP減、3~5最賃で負債があるは79・5%で1PP減だったが、3最賃以下では79・2%に増えた。返済遅れ減少は3~5最賃の層のみで、28・1%が27・5%に減った。昨年同月比では5~10最賃層だけが22・7%から22%に減少した。
 クレジットカードによる負債は昨年同月を2・9PP下回ったが、まだ83・9%を占める。個人信用は昨年同月比で1・3PP増の10・9%、分割払いは0・6PP増の16・8%だった。


エクアドル大統領選は9日=治安と経済、対米政策が争点に前の記事 エクアドル大統領選は9日=治安と経済、対米政策が争点にリオのカーニバル=「ファヴェーラには行くな」=米国外務省が観光客に注意次の記事リオのカーニバル=「ファヴェーラには行くな」=米国外務省が観光客に注意
Loading...