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リオ市北部=カーニバルの衣装焼失=縫製所での火災発生で

2025年2月13日

アクセスが困難な場所での火災で窓から逃げる人々や内部の火災の激しさを示す炎(12日付G1サイトの記事の一部)
アクセスが困難な場所での火災で窓から逃げる人々や内部の火災の激しさを示す炎(12日付G1サイトの記事の一部)

 リオ市北部ラモス地区で12日朝、火災が発生し、アセッソと呼ばれる第2部のエスコーラ・デ・サンバの衣装の縫製所が全焼。21人が負傷と同日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)が報じた。
 マクシムス・コンフェクソンエスと呼ばれる縫製所はセリエ・オウロとも呼ばれるグループのエスコーラの衣装の約60%を作っており、治安関係者の制服なども縫っていた。インペリオ・セラノ、ウニ―ドス・ダ・ポンテ、ウニ―ドス・デ・バングの3エスコーラはパレードで使う衣装や生地の全て、ポルト・ダ・ペドラ、ウニオン・ド・パルケ・アカリ、ウニオン・ダ・イーリャ・ド・ゴヴェルナドール、アランコ・ド・エンジェニョ・デ・デントロは一部または大半を焼失した。
 衣装の材料にはスパンコールやPVCなど、燃えやすいものが多く、建物内部はあっという間に火の海となり、全ての窓から黒煙や炎が噴き出すほどの火災となった。消防への通報は7時39分で、火は近隣の民家の一部にも燃え広がったが、10時20分には鎮火。縫製所として使われていた倉庫は倒壊する危険があるという。
 この火災で、縫製所で働いていた人々21人が負傷。内10人(他の報道では12人)は、煙を吸い込んだことによる気道の火傷などで重体だという。
 現場は建物が密集して通路が狭く、アクセスが難しい上、はしご車も届かないなどの悪条件が重なり、避難や救出に手間取ったという。また、建物には避難口や大きく開く窓もなく、消防法違反で、正式な営業許可もなかった。カーニバルが近いため、現場では約100人の小道具製作者が交代制を敷き、24時間体制で働いており、現場で寝泊まりしていた人もいたという。
 リオ市長は火災で衣装を失ったチームは下部転落の対象とならないように配慮するよう要請。衣装などを全焼したチーム三つには既に下位転落はないという保証が与えられた。
 出火原因はまだ調査中で、労働環境については労働検察の捜査も行われる。


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