リオのカーニバル=ベイジャ・フロールが優勝=ネギーニョ等に栄冠捧げる

2日、3日、4日の3夜にわたってリオ市サプカイのサンボードロモで行われたスペシャル・グループのデスフィーレ(パレード)の結果発表が5日に行われ、名門ベイジャ・フロールが7年ぶり15回目の優勝を果たした。(1)(2)
2日目の2番手で登場したベイジャ・フロールのエンレド(テーマ)は、90年代から20年以上にわたって同エスコーラのカルナヴァレスコ(演出家)を務めたライラことルイス・フェルナンド・リベイロ・ド・カルモに捧げたもの。前回2018年の優勝もライラが演出したものだったが、彼は2021年に新型コロナウイルス感染症で亡くなっている。
今回は、ベイジャの歌のけん引役だった歌手のネギーニョ(75歳)が引退することも決まっており、ベイジャにとってより感慨深い優勝となった。「私が入った1976年にベイジャは初優勝した。最後も優勝で終わるなんて」とネギーニョは感激の涙を流した。
準優勝は3日目の3番手で登場し、アマゾンの水をテーマにパレードを行ったグランデ・リオだ。同エスコーラはこの5年間で1、2、3位に1回ずつ輝いており、今年も270点満点のベイジャに0・1ポイント及ばなかっただけの安定した内容だった。
3位は初日の2番手を務めたインペラトリス・レオポルジネンセ。ナイジェリアのヨルバ人の民間伝承を表現した。一昨年の優勝、昨年の準優勝に続き、今年も健闘した。
4位はインペラトリスの次の出番だったヴィラドウロ。昨年の優勝エスコーラのエンレドは、伯国黒人の民間伝承上のリーダー、マルンギーニョだった。
5位は3日間のデスフィーレの最後を飾り、過去最多優勝を誇るポルテーラ。国際的人気の大御所歌手ミルトン・ナシメントに捧げたパレードにはミルトン本人も登場。会場から大喝采を浴びた。
6位はポルテーラと並ぶ古参エスコーラで、リオの黒人社会の歴史をエンレドに取り上げ、初日のトリを飾ったマンゲイラだ。
以下、サルゲイロ、ヴィラ・イザベル、ウニドス・ダ・チジュッカ、パライゾ・ド・ツイウチ、モシダーデ・インデペンデンテと続く。最下位に当たる12位のウニドス・デ・パードレ・ミゲルは2部降格となった。
上位6エスコーラは、8日に行われるチャンピオン・パレードに出演する。
2部セリエ・オウロで優勝したアカデミコス・デ・ニテロイが来年から初昇格する。