サンパウロ市を流れるチエテ川の水質汚濁は依然として深刻

水質汚濁で知られるサンパウロ市を流れるチエテ川の水質は、依然として問題だと報じられている。大西洋岸森林の保護活動などを行っている非政府団体(NGO)のSOSマッタ・アトランチカによると、水中の藻の繁殖や水質汚濁で生じる泡などが原因で川の色が変わってできるシミのような部分は昨年より15.9%減ったが、それでも174キロメートル相当のシミが広がっているとか。チエテ川や聖市西部を縦断するピニェイロス川の水質汚濁は深刻で、ピニェイロス駅周辺は異臭でも知られている。水道公社(Sabesp)は家庭排水を下水道につなぐために23~25年に39億レアルを投じてきたが、一朝一夕では解決しない。(1)