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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(273)

2025年10月24日


同月十八日、幹部の天野ら二十人が総領事館へ押しかけ、先に提出した嘆願書に対する回答を求めて、座り込込んだ。さらに八十人の男女が後から来て加わった。

館側は警察に排除を依頼した。警官と桜組が乱闘になった。叫び声が上がり、数人が負傷した。桜組は取り押さえられた。

総領事館の顧問弁護士平田進は、ポ語新聞の記者から意見を求められ、

「解決策は二つしかない。監獄か精神病院にブチ込むことだ」

と答えた。

後の下院議員平田は、この頃は、総領事館の顧問弁護士をしていた。

三月にも桜組の代表が総領事館へ来て解散費用を要求したり、座り込んだり、館員へ暴力を振るったりした。

館員が逃...

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