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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(298)

2025年12月2日


展覧会は、四月末から翌月にかけ五日間開かれ、開会式には農務大臣や州知事が出席、市民三五万人が入場するという盛況となった。

その頃、下元は激務が続いていた。難事を幾つも抱えていたのである。ために、高血圧が昂進していた。心臓も悪かった。

難事というのは、例えば、組合員や役職員の風紀の乱れである。コチアの主力生産物のバタタは投機的作物であったせいか、バタテイロは、よく呑みよく遊んだ。自然、呑み屋の女給たちとの艶ダネが流れていた。

それは組合内部にも伝染した。しかも幹部役職員と女性従業員であることも少なくなかった。

下元が、

「コチアは女郎屋じゃないゾ!」

と激怒したこと...

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