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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(330)

2026年1月29日


二十章


 巨大破局①


 「…(略)…今後の十年間を考えてみると、ブラジル経済界にとって、従って当南伯グルッポにとっても、最も風雨激しく波高しという予感がする。

 厳密にいうと、既に予感の域を通り越して、その暴風雨圏内に突入したという感じである…(略)…」

 右はスール・ブラジル農協の月報一九八〇年一月号の一頁に掲載された記事の一部である。

 執筆者は中沢源一郎理事長で、ブラジル経済の末期的症状に触れ、情勢の厳しさを強調している。

 実際、その暴風雨の中で、フィゲレード政権は苦悩していた。前年三月発足以来、財政悪化に対処すべく緊縮政策をとった結果、国民の間で不況感が息苦しいほど強...

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