Literatura
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=53
日頃、うす暗いカンテラの灯のもとで暮らしていた入植者には、このガス灯があるだけでいかにも洒落た教室に...19/09/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=52
この農場主のフォンセッカはシャンテブレー耕地の監督とも親しいということだった。後で考えたことだが、馬...16/09/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=51
青年は、津子のすぐ横に馬をすすめて、 「……若しや、律子さんじゃないか」 と、馬上から半身をかがめて...13/09/2023
連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第50話
永雨は漸く遠ざかり、鈴なりのコーヒーの実が赤から黒に乾きはじめていた。この地方のコーヒーは近年まれな...12/09/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=49
「人違いかもしれないし、やはり出かけるのは止めるわ」 律子は、一刻も速く隆夫たちに再会したい気持ちを...09/09/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=48
「この植民地も開拓して三年だ。このあたりで、男女青年団を結成して、この非常時に備えたい。と同時に文化...06/09/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=47
和美の話を聞いていると、自分も少しは成長したとでもいうのか、何となく心に暖かいものを感じた。これが青...05/09/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=46
「浜野がギターで、ボクが歌って見せるからな」 以前、浜野と同じ耕地で一緒に芝居をやり、猩々役で人気を...02/09/2023