金メダルとったら賞金いくら?=4割増で最大35万レアルも

左から、ラリッサ・ピメンタ(柔道、銅)、サイッサ・レアル(スケートボード、銅)、ウィリアン・リマ(柔道、銀)(7月29日付ヴァロール紙記事の一部)
左から、ラリッサ・ピメンタ(柔道、銅)、サイッサ・レアル(スケートボード、銅)、ウィリアン・リマ(柔道、銀)(7月29日付ヴァロール紙記事の一部)

 パリ五輪開幕直前の7月25日、ブラジル・オリンピック委員会(COB)は表彰台に上るブラジル人選手に支払う賞金を、前回の東京大会と比較して40%増額すると発表した。これにより、最大35万レアル(約915万円)に達すると、7月29日付ヴァロール紙など(1)(2)が報じた。獲得したメダルの種類とチームの人数によって金額は変動する。
 COB発表によると、個人競技の選手が金を獲得すると35万レアル、銀は21万レアル、銅は14万レアルが支給される。団体競技の場合、賞金はチームの人数によって異なり、予備選手も含め、全選手に均等に分配される。
 選手が2〜6人の団体競技では、金は70万レアル、銀は42万レアル、銅メダルは28万レアルだ。一方、サッカーなどの7人以上の選手が参加する団体競技では、金の賞金はチーム全体で150万レアル、銀メダルは63万レアル、銅メダルは42万レアルとなる。
 7月に米国の日刊紙「USAトゥデイ」が実施した調査によると、五輪での金メダル賞金額ランキングでブラジルは15位(ドル換算で6万2662米ドル)、今大会の開催国フランスは11位(8万5960米ドル)だった。
 1位はセルビアの21万4900米ドルで、約3221万円にもなる。2位以下はマレーシア(21万2180米ドル)、モロッコ(20万525米ドル)、イタリア(19万3410米ドル)、リトアニア(18万188米ドル)、ハンガリー(15万5千米ドル)、ウクライナ(12万5千米ドル)、コソボ(10万7450米ドル)、スペイン(10万1003米ドル)、ギリシャ(9万6705米ドル)が続いた。
 最大規模の代表団630人を擁し、様々な種目で有力選手を抱える米国は19位にランクインし、3万7500米ドルと比較的少なめだ。
 ノルウェー、アイスランド、スウェーデンなど、金銭的な報酬を支給しない国もある。ただし、アスリートが高いパフォーマンスを維持し続けるように、他の形でのインセンティブや特典、器具などが提供されるという。英国も委員会や政府を通じてアスリートに金銭的な賞金を支給しておらず、賞金は各スポーツの連盟が担当しているという。
 大会組織委員会は、メダリストに対して金銭的な報酬を支給していない。唯一の賞品はメダルと特別な贈り物で、パリ大会では長方形の細長い箱に収められた記念ポスターが贈られる。

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