岐阜県警の尾川みのりさん(30歳、愛知県出身)と今井堅さん(24歳、岐阜県出身)がブラジル研修を終えるにあたり、帰京当日の23日に編集部を訪れ、半年間の感想を語った。
この研修は、岐阜県内に在住する外国人との架け橋になるために、現地の言葉と文化を体験するためのもの。派遣先国は様々だが20年以上前から行われており、ブラジルにも何回も来ている。
尾川さんは「初めてブラジルに来ました。来る前は怖いというイメージが強かったですが、むしろ来てからは日々人の温かみを感じ、帰国する今は寂しい気持ちでいっぱい。あっという間でした。とにかく他人との精神的な距離が近い」とのこと。「自分の身は自分で守るという市民の防犯意識が高く、見習うべきところが多い」とも。
「郡上踊りやナギナタの練習をブラジル人と一緒にやって思いましたが、彼らはとても日本文化に興味を持ってくれている。私たちも他国の文化に興味を持って学ぶことが大事だと思いました」と述べ、最後に「空気を読むという日本文化は、ブラジルでは通じない。きちんと言葉にして説明する重要性を痛感しました」とのこと。
今井さんも「こちらでは飲み会の席でも、気軽に隣のテーブルから話しかけてきたり、とても社交的。ブラジル人は根が優しく、すぐ助けようとしてくれる。その経験を持ち帰り、県内で伝えたい。また今の気持ちを忘れずに、県内で犯罪を犯したブラジル人にも接していきたい」と語った。