《ブラジル》亡くなった父の分と二人分=ワクチン接種の11歳男児

連邦直轄区で16日、父親と共に写った写真と、「お父さん、僕は今、僕達二人の分のワクチン接種を受けているよ。大好きだよ!」というメッセージをプリントしたシャツを着た11歳の少年が新型コロナのワクチン接種を受けたと17日付G1サイトなどが報じた。
ダヴィ君の父、フラヴィオ・ゴドイ氏はレントゲン技師として医療の最前線で働いていた。だが昨年、最優先グループでありながらワクチン接種の恩恵にあずかる事もできないまま、41歳という若さで新型コロナで亡くなった。
ダヴィ君は連邦直轄区での接種初日となる16日に母親と共に接種会場に現れ、先頭グループの一人としてワクチン接種を受けた。
接種後に取材をダヴィ君は,喜びと悲しみの入り混じった表情でシャツを見せながら、「お父さんはこの病気で亡くなったんだ」と語った。
連邦直轄区ではこの日、3646人の子供達が小児用コロナワクチンの接種を受けた。この日の接種対象は11歳の子供と、5~11歳で基礎疾患や障害のある子供、同年齢で同区が後見人となっている子供だった。