《特別寄稿》誰も書かなかった日伯音楽交流史=坂尾英矩=(7)=小野リサを称賛したトム・ジョビン
私はかねてから「人生には“その気”になったから、そうなった」というケースが多いと思っている。
日本で小野リサと言えば「ボサノーヴァの女王」であると、ブラジル音楽に無関心な人でも知っているくらい有名だ。だが、彼女の成功は中学生の頃から「自分はボサノーヴァのヒット歌手になるのだ」と“その気”になったからだ、と言っては失礼だろうか。
高校を出てから父親の経営する四谷のブラジル・レストラン「サシ・ペレレー」でギターを弾きながら毎晩歌に励んだのである。北米の一流ジャズマンがブラジルの演奏家と共演してボサノーヴァ・スターになるのとは次元が異なるのだ。また父親敏郎氏...
有料会員限定コンテンツ
この記事の続きは有料会員限定コンテンツです。閲覧するには記事閲覧権限の取得が必要です。
認証情報を確認中...
有料記事閲覧について:
PDF会員は月に1記事まで、WEB/PDF会員はすべての有料記事を閲覧できます。
PDF会員の方へ:
すでにログインしている場合は、「今すぐ記事を読む」ボタンをクリックすると記事を閲覧できます。サーバー側で認証状態を確認できない場合でも、このボタンから直接アクセスできます。